第30回グロースセミナー3日目その3(8月2日)
台風が過ぎ去りましたが、大きな爪痕を残していきました。
皆様が無事であることをお祈りするとともに、被害にあった方々のお見舞いを申し上げます。
クエスト総合研究所や、子ども未来研究所の本部は、おかげさまで大過なく無事でした。
15:30 中央公園をバスで出発。
士幌高校に向かいます。
移動は、貢さんの会社で持っている古いバスだ。
第1回目のグロースセミナーでも使った、30年来使っているなじみのバス。
運転は、いつも富さんが引き受けてくれている。
16:00 士幌高校の農場で、イモ掘り。
士幌高校も、1回目からずっと農場を解放してくれている。
いろいろなところから体験学習をしに来るらしいけれど、
「裸足で入るのは、グロースだけだなぁ」と、以前先生に言われたことがある。
裸足で畑に入るのは、本当に気持ちがいい。
今年の品種はキタアカリ。
ブランドのジャガイモだ。
この農場は、農薬を使用していない。
高校生たちが、丹精込めて広大な土地を耕し、様々な野菜を育てている。
今年は、冷夏の後に一気に熱くなったおかげで、小ぶりではあるけれど、害虫の被害は少なくて済んだのだそうだ。
子どもたちは、納得するまで、ほり続け、今年も3箱のサンテナーにいっぱいの収穫。
イモ掘りが終わったら、今度は搾乳。
普段は機械で絞っているのだけれど、グロースの子どもたちのために、手絞りを待ってくれている牛がいる。
初めての子どもたちは、おぼつかない手で、恐る恐る絞るものの、勢いよく飛び出す乳に感動する。
ベテランの子どもたちは、両手で絞ることもできる。
この実習も、士幌高校の先生たちの絶大な協力があって、実現できている。
いろいろな人たちの手で、このグロースセミナーは大切にされている。
本当にありがたいことだ。
山ほどのキタアカリと、たっぷりの搾乳体験を終えて、この3日目の後半の実習へと続く。
ヌプカに戻ったら、子どもたちに伝える。
「今夜の夕食は、子どもたちで作ります。みんなで収穫したキタアカリを使って、チームごとにおいしいカレーを作ってください!いいかな?」
おーーーっ!と声が上がる。
「時間を決めてくれ」
今までの経験から、1時間半前後。
ところが、今回の子どもたちが決めた時間は、なんと、2時間。
「おいおい、それは時間のかけすぎだろう」と心の中で思いながらも、子どもたちの決めたことは尊重する。
出来上がるまで、サポーターも、イントラも、もちろんボクも一切手出し口出しをしない。
各チーム、リーダーを中心にいろんな工夫をして作る。
低学年の包丁遣いにヒヤッとしたり、焦げ付きそうで心配したり、チームで協力する姿に、ニンマリしたり、、、、
そして、ちょうど2時間たった20:40。
全員座って、「いっただきまーーーす!」を叫んで、食べる。
うまい!
本当にいつも感激する。ほぼ同じ食材しか使わないのに、各チームことごとく味が違う。
人数分よりもずっと多めに作っているはずなのに、あっという間になくなってしまう。
(ちなみに、スタッフがこっそり作ったカレーは、たくさん残ってしまった、、、、)
サポーターが用意してくれたデザートを食べ、いよいよ3日目最後の大イベント、ナイトハイクの実習。
続く