第30回グロースセミナー4日目その1(8月3日)
快晴
今日も暑くなる。
8:00起床、8:20分集合
起床してから集合まで、20分しかないのだけれど、この時間も、子どもたちが決めたこと。
彼らは、目が覚めてから、大急ぎで準備をしてロッジ前まで集まってきます。
ところが、この日は、集合時間に全員がそろわなかった。
5分間チャレンジに使う道具を探している間に、時間になってしまった。
なんてことのない、ちょっとした遅れだし、目くじら立てるほどのことでもない。
でも、グロースはこういったことにも、きちんと目を向けます。
「集合時間にそろわなかった。何が起きていたんだ?」
たとえ事情を知っていたとしても、子どもたちから直接聞きます。
「5チャレの道具がなくて、、、、」
「なくて、どうした?」
「遅れちゃいました。」
「集合時間に全員がそろわなかったという、この状態を創り出したのは誰?」
この問いかけの答えは、通常は道具を探していた「誰か」になる。
グロースでは、この状態を作り出したのは、直接間接関係なく、そこに存在し、同じ目的を持っていた全員。
ここにいる全員の欲しい結果は、「スタッフを含めた全員が、集合時間に集まっていること」ですから、その欲しい結果を作り出さなかったのであれば、その目的に参加していた全員が創り出したことになるわけです。
大昔の、「連帯責任」とは全く違います。
原因追及する「原因論」ではなく、それは何を学ぶために起きたことなのか?と言う「目的論」を大事にしています。
子どもたちは、「自分」と即座に応えます。
自分が創り出したことなのであれば、繰り返さないために何ができるのかに気付くこともできる。
遅れたから、とか、約束が守られなかったから、と言う理由で罰を与えることは一切ありません。
大事なことは、どんなことであれ、そこから学ぶこと。
誰かのせいにしてしまえば、学ぶことはなくなります。
自分のこととして、目の前の問題に取り組むことで、同じ失敗を繰り返さなくなるし、たとえまた繰り返したとしても新たな学びを得ることができるのです。
こういったケースで、一番直面するのは、リーダーです。
自分の責任の範囲が、他の子どもたちとは違います。
だからこそ、多くを学べるのです。
この問題をチームで話し合い、今後二度と繰り返さないために、そして、チームに貢献するために、何ができるのかを、チームの中でお互いに確認しました。
4日目は、体を休めながらのんびり始める予定でしたが、こんな大事な学びから始まることになりました。
朝食の後は、高原の実習です。