29回グロースセミナー4日目その2
夕暮れの中、ラストイヤーの3人が点火して始まったキャンプファイヤー。
グロースセミナーでは、最終日の夜に、4日間を振り返る大事な完了の時間を迎える。
子どもの頃のキャンプは、大人になっても心に残っている。
川遊びをしたり、森を歩いたり、虫取りをしたり、焚き火で飯盒炊爨をしたり。
どんなキャンプでも、子どもたちにとっては楽しい。
このグロースも、テント、登山、熱気球、MTB、ナイトハイク、高原実習など、盛りだくさんのプログラムがあるけれど、、、、
実はそれだけでなく、その実習に至るまでの「濃密なそしてとても大事な時間」を子どもたちは過ごしているから、より心に残るのかもしれない。
その時々で
自分の気持ちに気づくこと
したいことを自分で決めること
なおかつ、ひとりだけではなく、それを仲間たちと共有すること
上手くいこうが、上手くいくまいが、そんな時間を過ごした自分を認めること
これを繰り返す。
このプロセスを、グロースでは「承認する時間」と呼んでいる。
誰でも、褒められるのは嬉しい。
でも、それ以上に心に届くのが、「承認」
この違いを伝えるのは、簡単ではない。
(だからちょっと宣伝。近々、親ゼミを始めます。)
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「よく頑張ったな、えらいぞ」
「すごいじゃないか、さすがだな」
こういった誉め言葉は嬉しいし、励みにもなる。
「頑張っているのを見ていて、嬉しかったよ」
「すごいなぁ君は、、、ボクも君のようになりたくなっちゃったよ」
承認の言葉は、誉め言葉に似ているけれど、少し違う。
伝わることが、何か違う。
心に届く。
子どもへの関わりだけでなく、人との関わりでこの「承認」を身につけることは、関係性を劇的に変えていく。
キャンプファイヤーでは、イントラが一人ひとりに承認の言葉をかけていく。
黙って聞いている子どもたちの、嬉しそうな顔や、中には涙ぐむ子どももいる。
最後に、「〇〇と一緒に、グロースの体験ができて、楽しかったひとぉ!」と聞くと、
闇の中から、「はぁーい!!」とみんなの声が聞こえる。
キャンプファイヤの火が、子どもたちのやさしい表情をチラチラと照らしている。
そろそろ終えようとした頃に、病院からTKHとSOUが元気に?帰ってきた。
全員から大歓迎を受ける。
大事な仲間が無事に帰って来た喜びがあふれる。
薪のはぜる音を聞きながら、全員が一人ひとりに集中してその存在を認めている時間。
子どもたちが、お互いにふれあい、ハグしたり、笑いあっている。
この静かであたたかな時間が、ボクはたまらなく好きだ。
今年のグロースも、例年通り、いろいろあった。
なんとか、ここまでこぎつけた。
でも、最終日にも、まだまだドラマが待っていたとは、、、、、