「自分軸で生きる」 

誰だって自分を知る旅の途中 だからこそ自分を知ることの楽しさを伝えるブログ

3月 卒業 そして旅立ち

3月のイメージは、啓蟄、早生の蕗、モクレン、さくらえび、などなど。

 

でもやっぱり3がつは、卒業式、です。

 

日本人は、「3月に終わって、4月に始まる」というDNAが、からだの中にはっきりとあるのを実感します。

 

エストでも、3月は修了式があり、卒業生が送り出されました。

 

子ども未来研究所では、各クラスで、3月は子どもたちの承認式があります。

 

1年間、アートで楽しみながら成長してきた子どもたちが、ひとりひとりセラピストから承認の言葉を送られます。

 

恥ずかしがって隠れたてしまう子どももいるし、涙をためる子もいる。

はしゃぎまわる子もいれば、おすましの子も。

そんな様子を、ママたちもハンカチ片手に見守ります。

 

子ども未来研究所は創立22年目を迎えます。

その間、子どもたちのアートワークセラピー教室は、20か所を超え、現在も素晴らしい自己表現の場をセラピストたちが提供してくれています。

 

先日、その中の一つ「はだかんぼっ!」と言う川口の教室のセラピストTYさんと、SEさんがあいさつに来ました。

 

なんの挨拶かと言うと、「子ども未来からの卒業」です。

 

子ども未来で育ったこのクラスが、4月からは、おおざっぱに言うと、川口市の関連事業の一つになり、駅前で新しい教室としてスタートするのです。

 

これ、大ニュース!です。

 

民間NPOとして地域に根差してやっていたことが認められて、より大きなフィールドで始まるのです。

 

この教室は5年前にできた幼児向けのクラスですが、前任からの引継ぎとして数えてみると優に10年は開講していたことになります。

 

グラフィックデザイナーでもある二人のセラピストのクラスは工夫にあふれ、毎回子どもたちの心を元気にしてくれていました。

 

「先生が、子ども未来を始めてくださっていなければ、はだかんぼっ!もありませんでした。はだかんぼっ!がなければ、私たちの今もないわけです。本当に、今までありがとうございました。」

 

たくさん承認してもらっちゃいました。

うれしかったです。

それだけじゃなくて、このクラス独特の修了証までいただきました。

 

「はだかんぼっ!」は、はだかのつきあいが基本です。

はだか、だから、” 銭湯 "、  のイメージ。

銭湯だから、修了証は、紙じゃなくて、手ぬぐい。

てぬぐいに、印刷して、ひとりひとり手書きで名前を書いて、子どもたちに渡すんだそうです。

 

ボクにも、同じ修了証をいただきました。

 

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感激です。生まれて初めての「手ぬぐい修了証」

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その時の様子をマッキーがパシャリ

子ども未来を卒業して、さらに広い海にこぎ出した「はだかんぼっ!」と、TYさんとSEさん。

これからも、かわらずに子どもたちのための素敵な場を提供し続けてくれると思います。

 

いってらっしゃーーーーい!

 

 

日曜ゼミ始まりました(親ゼミのことです)

昨年10月にスタートした親ゼミ。

 

先月、水曜日コースがいったん終了。

世のママたちは、働いている人が多いので、平日だと来たくても来れないママがいるのではないか?

 

そんな、声にこたえて、日曜日コースが本日スタートです。

 

エストの卒業生、子ども未来の教室の主催者、その教室に子供を通わせているママさん、参加する人は、そんな方々が多かったのだけれど、最近、ちらほらと、

 

「本を読んで見つけました」とか

 

「子育ての悩みをネットでいろいろ探していたら」とか

 

そんな、新しいつながり方でいらっしゃる方が増えてきました。

 

今日もおひとり。

 

中学生と高校生のお子さんを持つママさん。

 

悩みと言うのは、人とは比較ができなくて、どんな悩みでも自分の悩みは重く、苦しいものです。

 

おまけに、自分のことじゃなくて、子どものことですから、自分にはどうしてあげることもできない。

 

せめて、転ばぬ先の杖に、と思いながら、介入しすぎると、肝心の子どもとの関係性がぎくしゃくしてしまう。

 

悩みは尽きませんね。

 

親ゼミに来るママさんたちのアンケート(終わってから書いてもらいます)を読むと、「考えたこともなかったこと」とか

「自分が成長しなきゃなりません」とか

「子どもを思い通りにしようとしていた」とか

ともかく、素敵な気付きの連発です。

 

ボクが伝える大切なことはたった一つ。

「子どもを成長させたいんだったら、ママがまず成長しよう!」

 

わが子や、家族のことを考える前に、「自分の幸せを考えてあげましょう」ってことです。

 

2時間のゼミで、きっと心が軽くなるはずです。

 

週明けの水曜日は、水曜日ゼミの次のステップを始めます。

 

これで、ゼミは、毎月2回になりました。

 

まだ来ていないママさんたち、声を掛け合って、是非いらしてください。

お待ちしています!!

 

questnet.co.jp

知らない自分を知る

かれこれ、30年以上、「自分を知る」ための講座をやっている。

 

アートセラピストになるうえで、セラピスト自身が自分を知っていなければならない。

 

ユングは、「教育分析の重要性」を語っている。

 

「クライアントになすのと同じように、いやそれ以上の徹底性をもってセラピストは自分を見つめなければならない」と。

 

ボクは、セラピストだけじゃないと思っている。

誰にとっても、生きていくうえで「自分を見つめること」は大事だ。

 

でも、その徹底性となると、一人ではなかなか向き合えない。

 

おまけに、向き合ったからと言って「自分をすべて知ること」は難しい。

それほど、人間を理解することはできないのだ。

 

「知ってどうする」とか

「自分ことはわかっている」とか

「怖くて見ることはできない」とか

向き合うことをしなかったり、先延ばしにする人は多い。

 

でも、一日でも早く自分を見つめることをしてあげるだけで、人生は驚くほどに前に進んでいくことを、ボクは確信しているし、自信を持って言える。

 

ボク自身、まだまだ知らない自分がいる。

 

先日修了した41期生からもらった似顔絵も、facebookにアップしたら途端にたくさんのいいね、が寄せられた。

 

自分では、「これはいくら何でも似てないでしょ」と思っていたのに、コメントの声は「似ている!」ばかり。

 

おまけに妻の千桂子先生からも、「そっくり」の一言。

 

知らない自分が、まだ存在している。

 

42期生、4月から始まります(^^)

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41期の修了パーティでMTMちゃんにもらった似顔絵。

 

閃きがもたらす奇跡

 

「閃きと創造の人生学」という、少々力の入ったタイトルの講座を昨年からやっています。

 

今回が2期生。

その講座の中に合宿研修があり、先週の土日で熱海に行ってまいりました。

 

昨年と同時期なのに、今年はあたたかで快適な2日間。

 

昨年もそうでしたが、一人一人がひらめきを止めている「自我の壁」を突破した時に起きる、奇跡とも思われる体験をしていきます。

 

文字で書くと、「そんな大げさなぁ」と思われるかもしれませんが、自我の壁を突破した時に起きる体験に、毎回驚かされてしまいます。

 

この講座は、ボクの自己分析講座の半年間を終えた人たちを対象としています。

いってみれば、上級編。

 

家族と言うシステムの中で構築された価値観は、時には人生を前に進めてくれることもあれば、壁となって成長を阻むこともある。

 

家族は、よきにつけ悪しきにつけ、自分の成長に必要な情報にあふれています。

 

残されたあと1回の講義で、2期生は終了です。

 

秋頃に3期生を募集する予定です。

閃きと創造を人生に取り入れていくことに興味のある方は、是非コンタクトしてください。

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早朝の歩行の瞑想時に夜明けの太陽が昇る

 

 

親ゼミナール IN 大阪

昨年から始まった「親ゼミナール」

 

東京では大変好評で、講演会は2回、さらに5回講座は毎回盛況で先日終了した。

第2クールも評判上々で、お母さんたちの意欲が伝わってきます。

 

さて、遅ればせながら大阪で、講演会と1回だけ講座を行います。

 

「柴崎嘉寿隆の特別講演会&親ゼミナール」

http://www.cof.or.jp/

 

講演会では、親として子どもへのかかわり方のヒントを学びます。

昨年9月に私が監修して発売された、旺文社『親が知っておきたい大切なこと 友達関係』の反響が大きく、そのことをもっと知りたいという方のための講演です。

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アマゾンランキングで何週も1位になっていました。

 

午後は、エニアグラム

宇宙人のような子どもたちとどうかかわればよいのか。

それは一律ではなく、子どものタイプによって効果的な言葉がけが異なります。

もちろん、お母さん自身のタイプによっても、イライラポイントが違ってくるのです。

 

エニアグラムは、数千年の歴史ある智恵の集大成の心理学。

面白くそれでいて納得のいく理論を、皆さんと共有していきます。

 

残席わずかです!

参加希望の方はお早めに。

 

昭和の女傑 逝く

今朝、訃報が届いた。

 

松田妙子さん逝去。

 

エストの認定資格を発行してくださっている、一般財団法人生涯学習開発財団 理事長です。

 

91歳でした。

 

昭和の女傑と言われるゆえんは、松田さんの経歴でよくわかる。

 

26歳で南カリフォルニア大学に留学しマスコミュニケーションを学ぶ。

 

この年は、ボクが生まれた年。

昭和28年(1953年)。

 

その当時に、女性が留学するなんてことがあったことにまず驚いてしまう。

 

その後、NBCテレビに自らを売り込んで入社して、日本人初女性プロデューサーとして活躍する。

 

日本に帰国後は、数々の事業を起こすだけでなく、企業を育てたり、人を育てる活動をする。

 

その一環として設立された、生涯学習開発財団が、クエストに目を止めてくださったわけです。

 

アートセラピー?いいじゃないですか。頑張っておやんなさい」

「老い、なていう言葉は大嫌い。私はエイジレスよ」

「ストレス!何が悪いの?ストレスがあるから力になるんでしょう?」

 

何度かお会いするたびに大きな刺激を受けていました。

 

昨年お会いした時にはお元気でしたが、まさか。

 

昨年卒寿のお祝いパーティの席で紹介されたスライドショーをぜひご覧ください。

www.youtube.com

 

約5分半ですが、ぜひ時間のある時に見てください。

理事長の、素晴らしい経歴とともに、後半4分以降に!!!

 

エストの卒業生は、みな、松田妙子さんの名入りの認定証をお持ちだと思います。

 

心より、ご冥福をお祈りします。

 

合掌

知らなかったこの作家 原田マハ

この作家のプロフィールを読むと、「度胸」と言う言葉が頻繁に出てくる。

 

開館準備をしていた美術館に飛び込みで「雇ってください」と言い、その度胸を買われて、就職。

飛び込みのプレゼンで、その度胸を買われて有名商社に中途入社。

世界中のコレクターやギャラリスト、美術館との交渉も、語学力はなくとも度胸だけでなんとか奇跡的にやり抜く。

などなど

 

原田マハと言う作家をご存知だろうか。

 

初めて手にするこの作家の本だったけれど、冒頭の第1章からその物語の世界に引き込まれてしまった。

 

『楽園のカンヴァス』

アンリ・ルソーの「夢」と言う絵画を巡ってのミステリアスな、ワクワクする物語り。

 

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原田マハ キュレーターでもある彼女の視点が魅力。

 

成長と共にいつのまにか、アートは「観るもの」になってしまいがちだ。

美術館で、有名絵画展に出かけ、絵を見る前に解説を音声で聞いたり、説明文を読んでしまう。

 

あー、これがあのゆうめいなさくひんなんだ、どれどれ、、、、なるほど、、、って感じ。

 

かの岡本太郎画伯は、「美術館では、絵だけを見て歩き、心に響いた絵があったら、その前で立ち止まり、それをじっくりと味わえばいい」と言う。

 

『楽園のカンヴァス』を読みながら、著名な絵画がいくつも紹介されていく。

どうしてもその絵を観たくなる。

 

「あれ、どんな絵だったかなぁ」と思い出せないまま、「あっ、こういう時にはGoogle先生!」

 

見事です。

この『楽園のカンヴァス』に登場する有名絵画がまとめて紹介されていた。

小さな画面ではあるけれど、やはりすぐれた作品には言いようのない魅力がある。

 

その絵を見ては、小説に戻り、読んではまた絵を眺める。

 

それを繰り返していくうちに、ぐいぐいとアンリ・ルソーの「夢」の中に引き込まれていく。

 

専門家ではないから、本当にそうだったのか!と思わせるような物語。

 

これは、面白い本だった。

読み終えてしまうのが惜しい作品だった。

 

前回本屋さんで購入したカズオ・イシグロの『浮世の画家』と、この原田マハの『楽園のカンヴァス』

 

どちらも大当たりだった。

 

物語は、ボクの想像力を高めてくれる。

そして、ボクの物語の世界が広がる。

 

だから、イマジネーションは、クリエイティビティにつながっていく。