第30回グロースセミナー2日目その4(8月1日)
山下のオヤジは、日本の熱気球の草分け的な存在。
全国に山下のオヤジのお弟子さんがたくさんいる。
グロースの1回目から、30年間一度も休まずに、グロースの子どもたちに気球を上げてくれている。
「風がおさまるのが6時くらいだぁ、もうちょっとまってろぉ。」
オヤジは風を読む。
普通のパイロットなら飛ばせないような強い風の中でも、何とか上げてくれる。
強い風が吹いていても、空を見上げながら、
「あと30分まってろぉ」
と言うと、その通り風は止む。
この日も、まるで山下のオヤジの指示を受けたように、風はおさまった。
全員の目が輝いている。
いや、ひとりだけ絶対に乗らないと言い張っていたHRTも、途中から乗ってみたい、と言い出した。
気球の籠に乗ると、ガスバーナーの音に驚き、その強烈な炎に驚かされる。
そして、思った以上に早く上昇するスピードにも。
空の上から、夕やみ迫る十勝平野を見渡す。
この光景が、子どもたち一人一人の心の中に焼き付けられていく。
気球から降りてきた子どもたちの表情も目の輝きも、乗る前とまったく変わっている。
オヤジは、この満面の笑顔が見たくて飛ばしてくれるんだろうと、勝手に思うほど。
オヤジやサポートしてくれた気球のスタッフの皆さんにお礼を言って、ヌプカにもどる。
サポーターの用意してくれた夕食を食べてから、21:50にご馳走様。
子どもたちに明日の起床時間を伝える。
明日の朝は6:30起床。
後は子どもたちが、寝る時間を22:30と決めて、2日目が終了。
明日の3日目は、とても忙しい。