第30回グロースセミナー1日目その3
炭火を起こす。
飯盒を炭火で炊く。
ぐつぐついいはじめたら、石ころをふたの上にのせる。
頃合いを見計らって、炭火からおろして、飯盒をひっくり返す。
こういった一連の作業は、なんだかとても心が休まる。
おいしく炊きあがったメシを、30人以上で一緒に食べるのは格別だ。
夕食も終わり、HABITATを始める。
HABITATは、動植物の生活環境や、その生息場所のこと。
このネイチャーゲームは、そういった自然環境を言葉ではなく、身体表現でする実習だ。
誰かに無言でメッセージを伝える、ジェスチャーとも違う。
その自然環境そのものになって、自分の内側からのエネルギーを感じることができる。
もちろん、そんな難しいことではなく、毎回子どもたちは自由にその表現を楽しんでいる。
各チームで、森の中で見たふき畑の周辺の様子を、表現する。
どのチームもユニークで、観察力にたけ、そして表現力が豊かだ。
熱を出して横になっているRKも、ベンチごと運ばれてHABITATの実習に参加していた。
すっかり日も落ち、満天の星がきらめいている。
グロースの一日が終わろうとしている。
HABITATの実習の頃まではまだ元気だったRKの熱は上がる一方で、「家に帰りたい」と泣きだしている。
低学年の発熱は、昨年で十分に経験しているけれども、気は抜けない。
今夜は、テントではなくロッジに宿泊させて、一晩、様子を見ることにした。
2日目の朝は5時起床。
そのことをボクから伝えて、全員で寝る時間を決める
子どもたちは、だいぶ疲れている。
リーダーを中心に、寝る時間は21:00と決定。
それぞれのテントに移動する。
リーダー4人はその場所に残ってもらい、今日の振り返りをする。
リーダーになってうまくいったこと、いかなかったこと、
チームのことで、困っていること、うれしかったこと
明日に向けて強化するポイントなどなど
じっくりと確認して、リーダーたちの一日は終了です。
その後は、ボクたちスタッフもミーティングをします。
イントラチームとサポーターチームの連携を確認し、お互いをねぎらう。
さらに、サポーターチームは後片付けもあり、イントラチームもミーティングを重ねる。
ボクは明日の準備のためにロッジへ戻り、RKの様子を確認。
ぐっすり眠っている。
長い一日が終わった。
続く