久しぶりのファンタジー
ずいぶん長いこと、ファンタジーや児童文学に触れていなかった。
で、久しぶりにパラパラとネットを開いていたら、目に飛び込んできたのが
『スパイ―ダーウィック家の謎~人間、見るべからず』
この「人間見るべからず」に惹かれて、つい購入ボタンを押してしまった。
10年ほど前には映画にもなっていたようで、ボクが知らないだけだったのかも。
双子の男の子、ジャレッドとサイモン、そして姉のマロリーが母親と一緒におばさんの家、つまりスパイダーウイィックのお屋敷に引っ越してくる。
妖精の謎が書かれている本を見つけた3人が、いろんな妖精たちに巻き込まれながら、アクシデントからのサバイバルストーリー。
単純明快で、今のボクのストレス解消になっている。
イマドキノ本のようで、巻頭には厚紙の妖精カードがあって、子どもだったら全5巻そろえたくなってしまう。
ファンタジー本の良さは、ひとえにイメージの力を育ててくれること。
ボクの年になって、いまさらって感じでもあるのだけれど、人間のイメージの力は、いざと言うとき、まさか?の時に役立つ広い視点を育ててくれる。
だから、子どもたちには必須。
テレビやゲームでは育てることのできない領域をになっているのが、絵本やファンタジー。
大人になっての苦悩を抱えているとき、目の前の現実しか見えなくなっていることが多い。
だから、毎日懸命に誰かのために、何かのためにと、生きている人たちにも、必須!
現実が忙しくて、魔法とか、時間移動とかバカバカしくて、というあなたこそ、今すぐにでもイメージの力を育てる価値があるんです。
ファンタジーは現実にはあり得ないことばかり書いてあるんだけど、河合隼雄先生曰く、「現実こそ、ありえないようなことが次々と起こっている」のですから。
字も大きいし、絵もあるし、読みやすいのであっという間にページが終わってしまう。
できれば、5巻に分けずに1冊にしてほしいと思うものの、1冊ずつ読み終える達成感も本を好きになるために大事なのかなぁと思う。
もう1冊併読している本もあるので、そちらはまた別の機会に。