大阪のイベントに人が集まった理由?
大阪でクエストが講座を始めてから、すでに15年ほど経過している。
アートセラピーは、カウンセリングと比べて注目度は低いし、そもそも認知されているとは言えない。
クエストは、大阪に拠点もないためになかなか参加者が集まらなかった。
いままでは、、、。
先日、「対人援助に役立つスキルアップセミナー」を開催したところ、近来にはない多くの方から問い合わせがあっただけでなく、準備していた会場がほぼ埋まった。
ボクとしては、この突然の変化にただ驚くばかりでした。
当日は、現在アートサポートコースの講師をしている吉川恭子先生とボクとで、午前午後に分かれて、ワンデイセミナー。
午前中は、クエストが20年かけて築いてきたアートセラピーの効果や現場の事例。
映像を見ながらの話に、
「心が熱くなった」とか
「子どもたちやお年寄りの様子を見て感激してしまった」
と、思った以上の反応。
でも、何より一番盛り上がったのは、吉川先生の軽妙なトークと、実際にみんなで取り組んだアートワーク。
初めて出会う同席のメンバーが、全員立ち上がり、お互いを愛称で呼び合い始める人までいる。
子どものように動き回り、笑い声の絶えない時間になった。
「アートはどうも、、、、」と言っていた男性も、
最後には、「没頭してしまいました」と興奮気味に感想を語っていた。
今更ながらに、「アートの力」を見せられました。
午後は、「人を援助する前に、自分の事を知りましょう」と、ボクの得意分野の心理学。
今回はエニアグラムを使って、自分を知り他者を認めるお勉強。
エニアグラムは、人間のパターンを9つに分けて、70億分の1の自分を知るための何千年も前からある教え。
これだけ科学が発達しても、自分の事だけはいつまでたっても不思議が一杯。
もし自分を解明できたら人類は滅びるのではないか、といった賢人もいたくらいに、気づけない自分はまだまだ存在する。
80年の人生で、その気付けない自分のほんの一握りでも知ることができたら、目の前の現実が全く違う世界に見えてくるはず。
ボク自身がその気づきによって、何度も何度も生まれ変わり、新しい自分に出会ってきた。
大阪の10月からのボクのコースは、まさに『自己分析』をアートで体験していく。
人生を振り返って、「お前の得意は何だ?」と神様に聞かれたら、ボクは、すかさずこう答える。
「自分を好きでいること」って。
好きな自分ばかりじゃないのはよくわかっているけれど、どんな自分でも好きでいてあげられるような、せめて自分だけは自分を受け入れてあげられる人でいたいですからね。
だから、講座をやるたびに、新しい自分に出会える喜びがある。
30年もこの仕事を続けているんですけどね。
ありがたいことです。