1年1組せんせいあのね
「あのねちょう」で名が知れている鹿島和夫先生。
1年生の児童と、毎日「あのねちょう」で交流を続けてきた。
古書で購入した『1年1組せんせいあのね」シリーズを読んでいると、子どもの視点がほほえましい。
いや、それどころか、その視点の鋭さや奥深さに驚かされる。
あのねちょうにある えぐさ たくや君の詩
「にんげん」
せんせい
にんげんは
なんのためにいきているんですか
ぼくは
たっぷりあそんで
たのしむためだとおもいます
せんせいはどうおもいますか
先日、今年のグロースセミナーのファイナル「フォローアップセミナー」があった。
ひとりひとりを承認し、あっという間に楽しい時間が過ぎてしまった。
最後は、中学3年生の3人の卒業式。
この3人の保護者達は、一様にこのグロースセミナーに感謝の言葉を涙ながらに伝えていた。
「自立していく喜びと、母親の役割を卒業していく寂しさ」を分かち合ってくれていた。
卒業する3人には、今まで描き続けた絵や作文を返し、まだ幼かったころの写真を貼った寄せ書き帳を渡した。
きみにとってグロースって?
最後に彼らに聞いてみた。
しばらく無言の後に、絞り出すように「言葉にはできない」と答えたKIC。
来年はイントラで帰ってくる、と力強く宣言していた。
うれしいことを言ってくれる。
「居心地のいい場所」と答えたYTAは、海外の高校に留学することを決めた。
東北大会で銀賞を取ったブラスバンドの演奏を聴かせてくれたKGAは、2回しか参加していないのだけれど、「毎年自分を変えてくれるところ」と答えていた。
彼らの心の中に、グロースはこれからも長く生き続けていくし、そうあってほしい。
そう、人生は楽しむためにある。
だから、試練があって、苦悩もある。
それがあるから楽しさは倍増する。
子どもたちは、いつも、それと知らずに真理を口にする。
<特別講演会と親ゼミナール>