「自分軸で生きる」 

誰だって自分を知る旅の途中 だからこそ自分を知ることの楽しさを伝えるブログ

29回グロースセミナー3日目その1

毎晩、子どもたちがロッジに戻ると、リーダーたちとのミーティングをする。

 

KCH、MIK、KOG、TKH、そして事情によって遅れて参加したYTAの5人。

 

今日の一日を振り返り、明日を創り出していくために、困った事やうれしかった事などを共有していく。

 

その中で、昨晩KOGが、

「グループにまだまとまりがない。だから明日は、自分がグループに何を与えていけるのかをグループ内で話し合いたい」

と言った。

 

まだ、グループが一つになっている実感がないと言う。

ひとりひとりがグループシップに意識を向けるために、とてもいい提案だった。

 

そして、3日目の朝 6時起床、6時30分ロッジ前に集合。

相変わらずの快晴。

 

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気持ちのいい朝。士幌高原の朝は霧で始まることが多いのに。

念のために1年生全員の体温を測る。

KSR、MHR、MSK 問題なし。

RNT 36.9度。よかった。

SOU 37.7度、、、、、んん??

 

今度はSOUだ。

朝から熱中症か?

でも本人はいたって元気そうなので、しばらく注意して見守る事に。

 

集合時間前に、イントラチームから、ボクに報告があった。

「しばしば、昨晩、RNTがロッジに戻ったら、RNTの布団が敷いてなかった」

「それで、どうした?」

「仕方がないので、寝ている子どもたちの布団をずらしてスペースを創ってそこに敷きました」

「イントラが?」

「はい」

 

ボクは、常に「起きた事を、その時に扱って、みんなにとっての学びにする」事を心がけている。

昨日あった事や、もっと前にあった事を持ち出して、

「あの時に、こうだった、ああだった」という後出しは嫌いだ。

 

起きたその時こそ、学べる最大の機会だから。

 

「リーダーたちを起こさなかった理由は?」

「・・・・・・・」

理由は、きっとある。

子どもたちはすでに眠っていたのだから。

でも、ボクの言葉に、イントラは直面する。

こういうことも、ボクたちにとっての大事な学び。

 

さて、このことを子どもたちとどう共有するか、としばし考える。

集合して、体操や5分間チャレンジをしてから再度集合。

 

やはり、このことは後出しではあるけれど、学びにする価値があると判断して、ボクは

子どもたちにこう伝えた。

 

「昨晩、RNTが元気になって帰ってきました。」

自然に拍手が起きる。

「それで、ロッジに戻って寝ようとしたら、RNTの布団が敷いてなかった。その事に、気づいてた人は?」

 

当然、誰もいない。

楽しげな雰囲気が一変する。

 

ボクは起きた事実をできるだけ、そのまま伝える。

 

リーダーたちは、当然のように直面していく。

特にRNTのいるチームのリーダーTKHは、初めてのリーダー体験。

 

「RNTを部屋に連れ戻ったら寝る場所がなかった。そして、イントラがみんなの布団をずらしてスペースを作って、布団を敷いた。このこと、お前たちはどう感じる?」

 

こういう時に大事な事は、誰も悪者にしないこと。

加害者も、そして被害者も作り出さない。

責めれば、反省はするかもしれないけれど、「怒られている」と感じれば感じるほど学びにはつながらない。

ボクがすることは、学びや気づきにつながる環境の提供。

 

たとえば、

「どうして布団を敷かなかったんだ!」

「なんで、気づかなかった!」

「きのう、あんなことを言っていたのに!」

「なんで、RNTのことを考えなかったんだ!」

「RNTもお前たちの大事な仲間なんだぞ!」

などなど。

 

相手を責め、相手を悪者にして、自分の正しさを振りかざしても大事な事は伝わらない。

 

「自分のグループのメンバーのことを大事にできてるか?」

「RNTのグループだけの事じゃないぞ。他のみんなも、自分がいるグループの一員として、これから自分に何が出来るのか、考えてみろ。」

 

くしくも、昨日KOGが望んだ、

「自分がグループに何を与えることができるのか」をさっそく共有することにつながった。

 

グループごとに、結局20分近く話しあっていた。

 

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子どもたちはリーダーを中心に真剣に話し合う

 

こうやって、グループが少しずつひとつにつながっていく。

 

ちなみに、当のRNTは、、、、特になんとも感じてはいなかったようだけれど。

 

ソウ、キミハ ゼンタイニ トテモダイジナマナビノキカイヲ アタエテクレタンダヨ

 

純粋であればこそ、ただそこにいるだけで与える存在になる。

 

3日目は盛りだくさん。

 

忙しい一日が始まる。