FORGIVE THEM ANYWAY~それでも許しなさい
マザーテレサの名前を知らない人はいない。
沢山の愛されていない人や、誰からも世話をされない人たちのために生涯をささげた。
だからマザーの言葉は、心に響く。
最近、娘から突然メッセージとともに、マザーの言葉が送られてきた。
People are often unreasonable, illogical, and self-centered;
Forgive them anyway.
人はしばしば不合理で、非論理的で、自己中心的です。
それでも許しなさい。
この後にも、まだまだたくさんの言葉が続きます。
でも、ボクはこの冒頭の一言に心打たれてしまった。
・・・それでも許しなさい。
許せないことが多いから、苦しみます。
嘘としか思えない弁明を繰り返す官僚や政治家
幼い子供を無残な姿に変える殺人鬼
公共の場での傍若無人な態度
身近な人の事であれば、苦しみは増す。
幼い時に言われた親からの一言・・・「お前さんはいつも・・・・」
友人からの一言・・・・「もう友達でいるのやめるから」
先生からの一言・・・・「どうせ宿題忘れた事をごまかそうとしたんだろう」
職場の先輩からの一言・・・・「何を考えているのかわからないやつだ」
別れた女性からの一言・・・・「こんなはずじゃなかった」
何年も何十年も前の一言なのに、その時の様子まで鮮明に覚えている。
今では笑い話にできることなのに、きっといまだに覚えているのはまだ許せないからなのかもしれない。
でも、許しって何なのだろう。
FORGIVE ~ FORE GIVE 未来に与えること、と読むこともできる。
許せないのは、過去にしがみついて手放せないということ。
握りしめている手を開いてあげれば、過去を解き放つことができる。
過去の、あの人、あのことを許せないのではなく、ただそれを握りしめている自分がいる。
許しは、私たちの人生を未来に進ませてくれる。