本当の生き方を探す
ずっと読みたかった本をようやく手に取ることができました。
評判通り、いや、それ以上に、心の機微が表現されていて、とても面白い物語です。
『サラバ』西加奈子
ストーリーは読んでいただくとして、その中に、主人公の姉弟の会話があります。
物語は弟の視点から語られていて、学生時代はそれなりにもてて、バイトの延長で得たライターの仕事も順調で、忙しくしている。
姉は子どものころから、自分勝手に生き、家族を振り回し、できればかかわりを持ちたくないような姉。
ところが、30を過ぎたあたりで、弟は挫折し、姉は自分の本当の生き方を見つけた。
「ねえちゃんは、なにを信じているん?」
「ヨガって、いろんなポーズがあるでしょう。そのどれも、体の幹のようなものがしっかりしていないと出来ないの」
「それが信じることと何の関係があるん」
「バランスが大切なのよね。そのバランスを保つのにも、体の芯、その、幹のようなものがしっかりしていないとだめなの。からだを貫く幹が」
「・・・・・・」
「幹。私が見つけたのは、信じたのは、その幹みたいなものなの」
体幹を鍛える、ということをよく耳にします。
心の幹は、、、「自分軸」
からだを貫く幹、を創り出すことが、生きたい生き方の第一歩です。
☆6月30日からスタートします。