「自分軸で生きる」 

誰だって自分を知る旅の途中 だからこそ自分を知ることの楽しさを伝えるブログ

引っ越しました。スタジオ準備完了です。

月曜日から始まった引っ越しも、今日でようやくひと段落つきました。

 

これから新しいスタジオで、学んだり、新しい出会いがあることを楽しみにしています。

 

カナダのルシールさんをはじめ、写真をお見せしたところ

looks lovely とか

looks spaciousと

大変好評です。

 

スタッフをはじめ、新しい環境でこの春に向けて気持ちも新たに張り切っています。

 

最初のセッションは、中旬からの千桂子先生のクラスから。

 

受講生の皆さんも楽しみにしていてください。

 

何より駅から近い!

坂がない!

目黒からもお散歩がてら気持ちよく歩ける。

100均もあるし、白金ドンキもあるので、素材が足りなくなればすぐに調達できる。

お隣が東大の医科研で、広大な敷地を散策できるし学食も利用できる。

庭園美術館もあるし、自然教育園と言う広大な公園もある。

そうそう、歩道も広い!

 

そしてスタジオは、ゆったりとしていて窓も多い。

あたらしいクエストの拠点にぜひ一度足をお運びください。

 

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ART WORK CAFEスペース

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引っ越しです、白金台へ

目黒川沿いのオフィス兼スタジオの引っ越しです。

 

1995年設立して以来、ずっとお世話になっていたビルの取り壊しに伴って、昨年春ごろから、いろいろな場所を探していました。

 

12月に入ってようやく、少々手狭ですが気に入った場所が見つかり、いよいよ明日引っ越しです。

 

20数年通いなれた桜並木ともお別れですが、新しい街にわくわくしています。

 

目黒の隣「白金台」が最寄駅ですが、目黒駅から歩いても10数分。

 

庭園美術館自然教育園の横を通り、プラチナ通りを渡って、東大の医科研の手前まで歩くのも悪くありません。。

 

引っ越し作業はいろいろ面倒ですが、スタッフと一緒に新しい場所で、新しいエネルギーを発信していきます。

 

アートワークカフェとしても快適なスペースになりましたので、どうぞ足を運んでくださいね。

 

新スタジオの情報は、また後日アップします。

 

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目黒オフィスにバイバイ

 

自己肯定感、という言葉への戸惑い

2020年、少々さぼり気味ですが最初のブログです。

 

子育てだけじゃなくて、最近「自己肯定感が高い」とか「低い」とかいう会話を耳にします。

 

 メディアでもよく言われている。

 

最近できた言葉ではないようだけれども、この言葉にちょっとした違和感を感じる。

 

この言葉を使うときに、自己肯定感が高い人、とか、あるいは低い人、と2分化される。

当然、低い人よりも、高い人の方が良いという意味で、高ければいいけれども、低い人はどうやって高めればいいのかと、解説までついている。

 

これが、ボクには、どうも納得がいかない。

 

たとえば、褒められて、それを素直に喜べる人は自己肯定感が高いひと。

でも、自己肯定感が低い人は素直に喜べない、という。

失敗しても、あんまり落ち込まない人は高くて、落ち込みがひどい人は低い、らしい。

自分のことをダメなやつだ、と言う人は低い人で、そうじゃない人は高い。

 

ある雑誌で、こういった点を細かく分けて、質問票にして、いくつチェックがつくかによって、高い低いを決めるきじがあった。

 

結果、「低い」という判断が下った人には、高めるための方法が書かれていた。

でも、ひっくいと言われた人は、結局それもうまくいかずに、「ほらやっぱり俺はだめな奴なんだ」ってことになりかねない。

 

やはり、これ、おかしい。

 

自己肯定感が高い人も落ち込むし、低い人だって、健気に生きている。

そもそも、高い低いの基準は誰が決めたんだ、そしてその基準はどこにあるんだ!

実は、その基準はとてもあいまい。

 

ボクがクエストや子ども未来研究所を通して伝えていることは、とてもシンプル。

 

  • 自分のことを好きでいる。
  • 自分を大切にする。

 

「自分のこと好きですか?」と聞かれれば、ボクは、「その時による」って答える。

YESの時もあれば、NOの時もある。

あるいはどちらでもないって答えるかもしれない。

 

要するに、誰が創ったのかわからない質問で、自分を判断するのではなく、自分に問いかけをしてみましょうってことなんです。

そして、自分に言ってあげられることは

「どんな自分に出会っても好きでいてあげましょうね」っていうこと。

 

「好きになる」と言うゴールに到着するのは難しくても、どんな自分出会ってもその自分を「好きでいてあげよう」ってことはできる。

 

落ち込んだってもいいし、自分のことだめだって思ってもいい。

たとえ、落ち込んでも、ダメダメな自分に出会ったとしても、そんな自分を丸ごと抱きしめて「好きでいてあげようよ、人生を最初から最後まで共に生きる唯一の自分なんですから、」ってことなんです。

 

そう、つまり、こういうことって、方法論を示すんじゃなくて、心の態度つまり在り方にフォーカスすることが大事なんです。

 

大切にしてますか?に関しても、そう聞かれたらYESか、NOしかなくなってしまう。

それよりも「自分のこと大切にしていこうね」っていう心の態度が自分にやさしい。

 

このニュアンスの違いはとても大きい。

伝わりますか?

 

自己肯定感が高いか低いかを調べるのではなく、自分を大切にする練習を始めましょう。

 

ボクが子どもたちとかかわる野外体験学習「グロースセミナー」は、毎日がその練習の繰り返し。

 

失敗しても、叱られても、うまくいってもいかなくても、最後に着地するのは、「自分が今ここにいる」という感覚。

自分のこと許して、自分のこと好きでいてあげよう。

 

「自分を認める」。

だから、ボクは「自尊感情」と呼ぶことにしている。

 

ここまで熱く語っておきながら、おいおいと突っ込みを入れられそうですが、

「自己肯定感を高める子どもへのかかわり方」というゼミをやってます。

もちろん、先に述べたように、方法論よりも大切な心の持ちようや、在り方についての勉強会。

 

興味のある方は、こちらへ。

https://questnet.co.jp/quest-self/17588/

 

それでは、今年もマイペースで書いていきますので、どうぞよろしくお願いします。

 

 

書かずにはいられない、、『銀の匙』 中 勘助

最近、小説を読みまくっている。

 

出会う本、出会う本、それぞれに面白く、豊かな気持ちなる。

 

でも、この衝動は、きっといろんなことを考えないための逃避なのかもしれないとも思う。

 

その逃避した世界には、この現実にはないファンタジーが色鮮やかに存在している。

 

現実では考えられないような世界ではあるけれど、こちらの現実世界でも、とんでもないことあり得ない様なことが日々世界中で起きている。

 

そんなことを考えていると、どちらが真実の世界なのか、もはや判別ができなくなってしまう。

 

幼いころ見ていた世界を覚えているだろうか。

 

近所のお姉ちゃんが路地裏に咲くつつじの花弁を取ってその蜜を吸わせてくれたこと。

恐る恐る口に入れると、甘かった、

いとこと一緒に、近所の悪がきを木戸を締めて閉じ込めて、勝ち誇ったこと。でも、閉じ込めたところが自分の家で、中に入れなくなってしまったこと。

お母さんがいないことに気付いて、慌てて靴も履かずに外に飛び出して、ぬかるみに足を踏み入れたときの感触。ニワトリがコケーッ、コケーッと騒いでいた。

 

中勘助であれば、たったこれだけのことを、何ページにもわたって書き表してくれただろうに。

 

そのときの、空気、色合い、取り巻く世界、息づく命、内側に起きている心の動き、そこから見えて来る初めての世界、などなど。

 

銀の匙』には、幼い目が見て、聞いて、感じたことがとてつもない表現力で描かれていた。

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夏目漱石が絶賛したと言われる

ものがたりの展開を追いかけてばかりいるボクの乱読は、この小説の世界にどっぷりと浸り、しばし前に進むことを止めてしまった。

 

ボクの幼いころも、こんな世界を見て、こんな世界を感じていたのだろうか。

そうあってほしいと、切に思う。

 

「人びとは多くのことを見慣れるにつけただそれが見慣れたことであるというばかりにそのままに見過ごしてしまうのであるけれども、思えば年ごとの春に萌えだす木の芽は年ごとにあらたに我らを驚かすべきであったであろう、それはもし知らないというだけならば、我我はこの小さな繭につつまれたほどのわずかのことすらも知らないのであるゆえに。」

 

主人公の少年が、繭を育てそれを観察し、その一生をくまなく見続けた様子の一節にある文章だ。

 

ボクたち大人は、この純粋な目をどこかに置いてけぼりにしてしまっているのかもしれない。

第30回グロースセミナー5日目完結編

最終日の朝は早い。

10:30には、ヌプカを出発しなければならない。

 

6時起床

 

子どもたちが集合するまでに、イントラは毎朝ミーティングをする。

気持ちを引き締め、気持ちを一つにして、その日をスタートさせる。

 

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イントラチームの朝

ロッジやBBQハウスの清掃を全員で終えて、いよいよ出発前の最後の実習は、

ミドルネームの宣言。

 

自分の夢を実現するために、自分を力づける言葉を、苗字と名前の間に入れる。

 

あきらめない

自信を持つ

前に進む

などなど、自分で考えて名前を決める。

 

そして、ひとりずつ、十勝平野に向かって、大きな声で宣言する。

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ミドルネーム宣言


 

さて、順調に進んでいたけれど、ASTのチームが始まらない。

 

どうやら、初参加の4年生NKのミドルネームが決まらないらしい。

 

しばらく待っていたものの、出発時間が迫ってくる。

やむを得ず、ボクが直接かかわることに。

 

NKは、うつむいて泣いている。

 

「どうした?」

 

「・・・・・・・・」

 

リーダーのASTをはじめ、チームでサポートはしているものの、NKの反応はなく、泣くばかりだという。

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NKにじっくりと寄り添い、ようやく聞き出した答えが、

「やりたくない」

だった。

 

「理由を教えてくれるか?」と言う問いかけにしばらくたってから

 

「恥ずかしいから」らしい。

 

この「恥ずかしいからやらない」というところからNKは一歩も動かない。

 

「みんなの前で、大声で叫ぶ」のは、確かに「恥ずかしいこと」なのかもしれない。

でも、恥ずかしさの後ろ側に「本当の気持ち」がある。

 

「本当の気持ち」に気づかないことは、大人のボクたちだっていくらでもある。

 

「恥ずかしいからやらないということは、恥ずかしくなければやるということ?」

 

NKは泣いたまま答えない。

 

「そうか、それじゃ一つ教えてくれ。

NKは、今みたいに泣いてやりたくないっていう気持ちになることは、普段もあるのか?」

 

しばらく考えていたNKはうなづく。

 

「そんなとき、どんな自分だったらいいなと思う?それをミドルネームにしてみたらどうだ?」

 

無言だったNKは、しばらくすると、「考えが浮かばない」と言う。

 

「じゃあいくつか、アイディアを言うから、その中にあるかどうか考えてみて」と伝える。

 

NKは、その中から、

「決められる人」を選んだ。

 

もちろん、ここまでにもうだいぶ時間は経過している。

 

「NK,、じゃあ、それを今ここで言えるか?」と聞くと「うん」とうなづく。

 

「NKの大事なチャレンジだから、みんなにも集まってもらうけどいいか?」とNKに確認してから、全員を呼び寄せる。

 

NKの周りに、子どもたちやスタッフが彼女を囲むように集まる。

「さあ、NK、その『決められる人』をミドルネームにして言ってみよう」

 

「・・・・・・・・・・〇〇 決められる NK」

 

ものすごく小さな声だけれど、自分の声で言えた。

 

ミドルネームはお決まりで、3回言うことにしている。

 

「もう1回」

 

「・・・・〇〇 決められる NK」

 

「もう一回」

 

「〇〇 決められる NK」

 

3回言い終えると、全員から大きな歓声と拍手。

 

「恥ずかしいからやりたくない」NKは、結局全員の前で宣言した。

 

NKが踏み出した一歩は、きっと彼女の心に大きく刻まれたはずだ。

 

このミドルネームで、グロースセミナーのすべての実習が完了。

 

30回目のグロースも、無事に終えることができました。

 

4泊5日

残念だけれど、子どもたちのチャレンジの一つ一つを紹介しきれない。

各チームに起きたドラマもたくさんある。

そのドラマが、子どもたちの心の中で生きて育っていってもらえることを、心から願う。

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ロッジヌプカ前で。

 

ロッジヌプカの皆さん、

士幌高校や、士幌農協、士幌交通を始め、ご橋梁頂いた士幌町のみなさん、

保護者の皆さん、

スタッフ、

士幌のオヤジ

 

すべての方々に、感謝します。

ありがとうございました。

 

また、来年を楽しみにしています。

第30回グロースセミナー4日目その4

子ども未来研究所にはビジョンがあります。

 

「子どもたち一人一人が自分を認め、お互いを認め合う世の中を創り出していく」

こと。

 

「認める」「認め合う」と言うことの意味は、単にその子をほめることとは違います。

 

「ほめて育てる」のはよく知られています。

 

ほめることは、

親が子どもを、

先生が児童を、

先輩が後輩を、

上司が部下を、

と言った、目上の人が目下に対して与える評価。

 

「えらいぞ」

「よくやった」

「すごい」

「いいねぇ」

 

でも、同じことをしても、人によっては褒めてもらえないこともあります。

「ダメじゃないか」

「それはよくない」

「全くできてない」

などなど。

それは、人にはそれぞれの価値観があって、その価値観にあっていればほめてもらえるし、あっていなければほめてはもらえないから。

 

だれだって、ほめられれば気分はいいでしょう。

脳科学者の茂木健一郎さんによると、ほめられると、脳内のドーパミン(脳内の快感物質)がどっと溢れるらしい。

だから、ほめられると気持ちがいいから、またほめてもらいたくなる。

反復運動が始まるので、しつけにとてもいいというわけです。

 

こうやって、よい行いや、よい考えを増やすことで子どもを育てていくのは理にかなっています。

でも、ひとつ懸念があります。

子どもは最初は、ほめられたくてしたわけじゃなかった。

自分が「したくてしていたこと」をほめてもらえたことで、その快感を得るために「ほめてもらうためにすること」になってしまうことです。

お母さんに喜んでもらえればさらにうれしいですからね。

 

つまり、行動や思考の基準が、「自分」から「他者(親や先生、目上の人)」になるということ。

これは実は大変なことです。

 

ボクが、30代に入るころまで、ずっと基準は「自分以外」にありました。

そのことでたくさんほめられることもありましたが、自信はいつまでたっても身につかない。

そりゃそうですよね。

自分に基準がないわけですから。

自立する、と言うことを、何でも一人でできる様になること、と考えていましたから、評価の得られないことは次第にできなくなってしまうのです。

 

自分軸を創る、

これが、グロースの大命題です。

 

だから、繰り返し

「おまえはどうしたいんだ?」

と、子どもたちに問いかけていく。

「どうしたらいいですか?」ではなく、「自分はこうしたい」と発言するようになるためには、「ほめる」のではなく「認める」ことが大事だと考えるのです。

 

この認めるということを、グロースでは「承認する」と言う言い方をしています。

 

前置きが長くなりましたが、4日目最後は、キャンプファイヤーを囲んで、この「承認」の時間です。

 

ラストイヤーのAST、YK、TKH、3人が点火。

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キャンプファイヤー

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火を囲んで全員が座り、チームのイントラが子どもたち一人一人を順番に承認していきます。

夜空には満天の星。

夏の大三角形も、白く帯状に流れる天の川も、はっきりと見える。

 

暗闇に燃えるキャンプファイヤーの炎が、子どもたちの顔を優しく照らします。

 

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承認の時間

イントラは、4日間その子と行動を共にして、感じたことを丁寧に伝えていく。

 

一つ一つの言葉に、笑みが浮かんだり、時には涙が浮かびます。

 

最後にボクが、

「〇〇と一緒にグロースに来て、うれしかった人―!」

 と聞くと、

 

「ハーイ!」

 

子どもたち全員の声が高原に響き渡ります。

 

あたたかで、やさしくて、4日間をやり遂げたお互いを認め合う、とても素敵な時間です。

 

最後に、イントラ、サポーターたちからもひと言ずつ。

「グロースを愛しています!」

「一生、サポートし続けるから!」

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貢さん、冨さん、本当にいつもありがとう

士幌のオヤジの貢さんと、富さんの、このグロースへの純粋で、ものすごく熱い想いに、思わず涙してしまう。

 

最終日の明日は、早く起きて帰り支度。

 

そしてその前に最後の実習。

 

明日が最後のブログです。

第30回グロースセミナー4日目その3

グロース4日目その3

 

「一番楽しかった実習は?」と聞くと、人気があるのがマウンテンバイク、そしてそれと同じくらい「サポーターゲーム!」と答える子どもが多い。

 

この実習の目的は、4日間で培ってきた「チームの一体感」や、「チーム力」を実感していくこと。

高原全体を使い、いくつかのポイントをチームでクリアしながらでゴールを目指す。

ロールプレイングゲームのようで、一つをクリアするたびに高原に歓声が響き渡る。

もう一つ目的がある。

それは、サポーターとの交流だ。

イントラは、常に子どもに同行して実習を行うが、サポーターは、バックアップなので、なかなかそうはいかない。

各ポイントには、サポーターが待ち受けていて、彼らが問題を出しそれをクリアして次のポイントに進む。

 サポーターとしても、子どもたち一人一人と直接かかわれる、貴重な時間だ。

 

スタートは、いつも食事をするバーベキューハウスで、ボクが問題を出す。

 

今年の問題は、これ。

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サポーターゲーム

このジグソーパズルを完成させると1か所だけピースが足りない。

それが一体何で、その正式名称は何か、が問題。

 

「よーい、始め!」

 

その合図で、4チームが一斉に組み合わせ始める。

 

初めは全体像が見えないけれど、次第にそれがこのヌプカ全体の地図であることがわかってくる。

 

低学年も嬉々として取り組んでいるが、これが結構難関。

 

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ようやく出来上がっても、ピースがひとつ足りないし、その場所の正確な名称がわからない。

 

「あっ、そうかわかった!」と大声を出して、

「ほかのチームに聞こえちゃうから静かに!」とリーダーに叱られたり、

「できた!」と言って、ボクのところに来てもその名称を正確に言えずにまた戻されたり。

 

正解が言えると、

「やったぁ!」と叫び、大急ぎで5つあるポイントに向かっていく。

 

残されたチームは焦り、ますます混乱する。

大逆転もある実習なので、みな興奮気味だ。

 

最後のチームが正解して出ていくと、途端にBBQハウスはしーんとする。

 

後は、子どもたちだけで、行動していく。

 

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サポーターとの交流

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リーダーは、サイズの小さいMTBで急坂を上る

子どもたちがゴールする、高原の一番てっぺんで、今夜は野外BBQの準備が始まっている。

 

山下のオヤジも得意の焼きそばを披露してくれる。

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BBQ、最高の景観

 

16:00 全チームがゴール。

 

BBQが始まるまで、居眠りおじさん(子どもたちが好きなネイチャーゲームの一つ)をやったり、高原の坂を走り下りたり、思い思いに過ごしている。

 

BBQはサンテナーをひっくり返して椅子代わりにする。

毎年チームごとにまとまって食べるのだが、今年はなんだか違う。

 

「オレたちリーダー4人でもっと話をしたい。

でも、チームとも、もっと話したい。

だから、こういう形にした」

リーダーのYKが言う。

 

中央に4人のサンテナーが置いてありその一つずつの周りにチームのサンテナーが置いてある。

まるで四葉のクローバーのよう。

 

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全員がまとまって座り始めた

面白いアイディアだし、みんなと一緒にいたい、と言う気持ちがひしひしと伝わってくる。

 

もう少しでBBQの準備が整うというときに、「パプリカ」が始まった。

 

この4日間、何かと彼らはこの歌をみんなで歌っていた。

 

*YOU TUBEへのリンクです。音が出るので周囲に気を付けてください。

 

https://youtu.be/4T4-sUcovUY

youtu.be

 

これを見るたびに、「あの時」がよみがえる。

 

わずか4日で作り出してきたチームシップに感動する。

 

始まったBBQは、もちろん、サイコーにうまかった。

 

最後はキャンプファイヤーと承認の時間。